生理機能検査の概要
一般的な生理検査室では神経系(脳波・筋電図・誘発電位)、循環器系(心電図・心臓超音波・ホルター心電図・運動負荷心電図)、消化器系(腹部超音波)、呼吸器系(呼吸機能・基礎代謝)などの検査を主な業務とします。
検査室の特色?
当生理検査室では、発育状況の把握、並びに胎児期の治療や出生後早期の新生児管理を必要とする疾患発見のため、産科超音波ガイドラインを作成し、妊婦さん全員妊娠中期(20週前後)、後期(30週前後)に超音波スクリーニングを行っておりますので紹介します。
産科超音波スクリーニングガイドライン
妊娠中期(妊娠20週前後)は、主として胎児異常の有無を重点にスクリーニングします。
妊娠後期(妊娠30週前後)は、発育異常の診断を重点にしています。
1 | 胎児発育 | BPD・FTA・FLの計測 体重を推定 |
2 | 胎盤の位置、臍帯の確認 | 前壁・後壁・子宮底・前置・低置 臍帯の血管数 |
3 | 羊水量のチェック | Amniotic pocket or Amniotic fluid index |
4 | 胎児構造の確認 | 頭蓋内構造 心構造(4ch.V.、LV→Ao、RV→PA、IVC→RA) 胃腔・腎臓・膀胱、他 |
5 | 血流計測(適時) | 臍帯動脈・子宮動脈のPIを計測 |
6 | BPSの観察(適時) | Fetal tone、Fetal movement、 Fetal B. movement |
上記を特に注視し検査を施行する。
IVC〜RA 4ch.V | LV〜Ao RV〜PA | 唇(正常) |
○ 最近2年間で約3,000例を検査し約0.7%に超音波上で何らかの異常所見が認められております。また、病気をもって産れた新生児のうち80〜90%が検出されております。
○ 超音波ビーム幅を広げたプローブを用いて擬似 3次元画像を作成しお腹の赤ちゃんの説明に使用しておりますがなかなか好評を得ております。
〇 VTR記録も御希望により対応しておりますので申し出ください。