外来の裏話

カルテNo,19 医者は風邪にひかない

患者
不特定多数の医師
主訴
風邪にひかない
ストーリー
患者からよく「先生は風邪ひかないですね」とよくほめられる。 決まって答える「ええ,お陰様で」 もう少し親しい方には「患者さんの事を思うと安心して風邪に引けないですよ」 さらに親しい方には「良い薬を早めに飲んでうがいしますから・・・・・」 ここまでは模範解答。 なぜか,医院の職員も風邪ひかない事に気がつく方は案外少ない。
考察
医者がもっとも恐れる患者からの感染症はご存知の通り,エイズと肝炎と梅毒。 一方,感謝している病気が以外と思われるかも知れないが風邪なのです。 ウイルス性の風邪から細菌性の風邪まで様々な菌が毎日運び込まれるのですから。 様々な免疫が自然と出来るのではないかと思います。 うそでも良いから鼻水,咳,のどの痛み,頭痛に悩まされてみたいと言うと起こられるでしょうね。 透析専門の医師は肝炎にはかかりにくい等それぞれの専門によって多少違いますが一般的に医者は風邪にあまりひきません。 これからはみなさん「先生風邪ひかないですね」と聞かないで下さい。