外来の裏話
カルテNo,41 電話相談は無料か?
- 患者
- 不特定多数
- 主訴
- 不特定
- ストーリー
- 受付から電話が回された.
若い声で「妊娠したらいくらですか?」「性病はどんな症状ですか?」「保険は効きますか?」など実に様々である.
「診察してみないと分かりませんけど....」
もしかして来てもらえるかも知らないと思って一緒懸命お話ししても殆どは無駄.
「お名前は?」と聞くと切れたりもする.
但し,中には真剣に聞くこともあり,その鑑別は医師としてのトレイニングをうけておらず,ほぼ不可能である.
- 考察
- 今の保険制度では電話相談料と言うものがある.
意外と知られていないが,初診の時も再診の時も点数が違うが請求は出来る仕組みである.
問題は初診である.
誰も診察時に私は何月何日に電話で相談しましたとは告白しない.
初めての電話相談は無料になるからあちこちの病院にかける常習者(?)が耐えない.
しかし,こちらは迷惑の場合もある.
いろんな先生にかけては実際には来ない.
疾患によって異なるが恥ずかしい病気や自由診療の場合が非常に多い.
僕も買い物をする前に在庫があるかとか値段ぐらいは確認する.
しかし,色と形,大きさと重さ,中身と臭い,触り心地までは延々と10分も聞かない.
行って確かめる方が早いからである.
問題は初診が無料でないからであるかも知れないが保険でわずか,200円から700円程度.
時間は金なりかも知れないが,何ヶ所もかける,10分や20分の電話代と同じですけどね?
これからは相談専用電話はQ2ダイアルにでもしましょうか?