過去の医療相談
扁桃腺の腫れといびきの関係
- 質問
- 最近、扁桃腺が喉をふさぐほど腫れて、この前は1週間入院してしまいました。 (状態としては、口を開けると、喉で風船がふくらんでいるように、穴が完全にふさがって見える) 普段のパターンでは、最初ちょっと腫れてるかな程度なんですが、 一晩寝て、朝起きると腫れあがっている状態になります。 原因を考えると、いびきをかくのが原因ではないかと思うようになりました。 (前回は、少し腫れている時に、知人の車の中でものすごいいびきをかいたあと、 目が覚めたときには、腫れ上がっていました。) 普段でも、毎日いびきをかき、他人からものすごい音のいびきをするとよく言われます。 最近のテレビとかで、いびきは病気であり、治療を特集した番組をたまに見ます。 (この前の入院の時も、6人部屋でいびきが気になってほとんど寝る事が出来ませんでした。 そのため、もう少し入院しているほうがいいと先生に言われたのですが、仕事を理由に 強引に退院させてもらいました。) 扁桃腺自身も腫れるたびに、少しづつ喉をふさいできているように思います。 そこで、扁桃腺を切る及び、いびきをかかなくするための手術をしたいのですが、 自宅の近所にはちゃんとした手術の設備の整った耳鼻咽喉科の病院がありません。 都内の設備の整った大きい病院は、紹介状がないと、見てもらえないと聞いています。 どのようなアプローチで都内の大きい病院にたどり着いたらいいのでしょうか? 現在は、少し扁桃腺が腫れてくると、横になって寝ることをやめて、 壁に寄りかかって、仮眠を取る程度で、腫れが大きくなるのを防いでいます。 それでも、壁に寄りかかった状態でいびきをかいてしまいます。 それが何日か続くと、最初壁に寄りかかっていても、目が覚めると横になっています。
- 答え
- いびきの原因として飲酒,肥満,大きなアデノイド,口蓋扁桃,長い口蓋垂(ノドチンコ) が考えられますが, いずれも空気の通り道が狭くなり空気抵抗が大きくなる(振動が起こる)事がいびきの原因です。 つまり,いびきをかくのが原因ではなく,いびきは結果です。 局所麻酔下で最近行われるYAGレーザーによる外科的治療に限定して簡単にお話させて頂く事にします。 手術の方法は軟口蓋形成術と言われる方法で軟口蓋を左右2カ所を切開して広げると同時に 口蓋垂も下3分の2を切除します。 出血なども無く短時間(約10分)に治療を終えることが可能で、治療当日より飲食も可能です。 この治療が受けられるレーザー設備を備えた医 療施設 が少ない、術後に痛みを伴うなどの欠点があります。 適応の有無等を含めて耳鼻科の先生にご相談の上,熟練した医療機関を紹介して頂くのも方法の一つ でしょう。 かならずしも大きい病院=設備の整った病院とは言えないと思います。