理事長より皆様へ
当院は、地域の健康増進に真摯に取り組んでいます。
患者様に寄り添った診療をモットーに、問診や診察にも最善をつくして、お気軽にご相談いただけるクリニックづくりを目指しています。
スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしています。何卒よろしくお願いいたします。
「プライマリ・ケア」とは?
例えばイギリスでは、患者様が最初にかかる医者は、自分が契約したGP(=かかりつけ医)と決められています。
体の不調を訴える患者様は、まず自分のGPに診てもらいます。GPが診断してさらに専門的な治療が必要な場合は、各診療科の専門医を紹介します。紹介先の医療機関からは、その患者様の診察データがGPに報告されるので、GPは自分が担当する患者様の状態を常に把握できるようになっています。
イギリスにおけるGPの役割こそが「プライマリ・ケア」です。アメリカではFP(=家庭医)が、1970年代に専門医として認められています。
FPもプライマリ・ケアですから、内科・外科といった専門医の一つとしてプライマリ・ケア医が存在しているわけです。
患者様を総合的に診る視点
医療は一次~三次に分類することができます。一次医療は外来や往診による治療、二次医療は入院して行う検査や治療、三次医療は救命処置が必要な命にかかわるケースなどのより高度な治療。一次から三次へとレベルが上がるほど医療設備は大がかりになり、専門性も細分化されていきます。
医療機関にはこのような階層があるのですが、病院に足を運ぶ患者様の80~90パーセントは一次医療で健康を取り戻すことができる、つまりほとんどの患者様はプライマリ・ケアだけで十分というデータが様々な研究により報告されています。だとしたら、一次医療を担う地域のクリニックによるプライマリ・ケアが充実すれば、医療は効率的になり、医師と患者様の関係も密になり、結果的に効率のよい診断と治療が可能になると思います。