
ED(勃起不全)
ED(勃起不全)
EDは、十分な勃起が得られず性交が困難な状態で、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が原因とされます。加齢とともに増加しますが、近年は若年層でも心因性EDが増えています。
EDは機能的に性交ができない状態のことですが、具体的には次のような症状が認められます。
これらEDの症状は勃起のメカニズムと関連しています。
勃起は
というメカニズムで起こります。この過程で神経と血管のどちらか、あるいは両方が正常に働かなくなり、陰茎海綿体に十分な血液が流れ込まなくなることでEDとなります。
EDは原因によって、4つのタイプに分けられます。
心因性ED
精神的、心理的な要因で勃起不全や障害が起こるタイプで、比較的若い方にみられます。日々の生活の中で、過度なストレスやプレッシャー、トラウマなどがあると性的な刺激があってもうまく勃起できなくなります。妊娠のための性交がプレッシャーになることもあります。
心因性EDでは精神的、心理的な要因を解決することがポイントになりますが、必要に応じてED治療薬を服用して、自信を取り戻しつつ、パートナーとの関係を再構築していくことが治療のステップになります。
器質性ED
身体的な要因で血流や神経に何らかの異常があり、うまく勃起できない状態が器質性EDです。糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病で、血管に負担がかかり、動脈硬化を発症し、血流が悪くなることでEDを起こすことがあります。
また、喫煙や過度な飲酒もEDを引き起こす原因と考えられています。器質性EDでは、ED治療薬を服用しつつ、生活習慣を見直し、根本的な持病の治療をしっかり行っていくことが大切になります。
混合性ED
動脈硬化の進行や神経障害などの器質性と、精神的ストレスなどの心因性の原因が混合しているEDです。比較的ご高齢の方に多くみられます。
薬剤性ED
何らかの薬を服用している場合、その副作用によってEDが起こることがあります。薬によるものか気になる場合は、医師に確認してみましょう。
治療は薬物治療が中心となります。ED治療薬を処方しても心機能などに問題なく安全に服用できるかを確認するため、必要に応じて血圧、脈拍、血液検査、尿検査、心電図測定などを行います。
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